作成中 本研究では、欠陥導入型の金属酸化物と金属種あるいは有機物質間の特異な相互作用を活かした新奇固体触媒の開発を実施した。特に本年度は、o-フェニレンジアミン類と第一級アルコールからのベンゾイミダゾール合成反応に有効な触媒開発について、各種酸化チタンをはじめとする多様な金属酸化物を担体とする触媒を調製し、触媒活性に及ぼす担体物性の影響を詳細に検討し、より高活性な触媒の開発を実施した。その結果、特に一定(約10平米/g)以上の比表面積を有するルチル型酸化チタンが100℃といった低い反応温度で高活性を示すことを見出した。さらに水素昇温還元法等による分析によって、表面イリジウム種の還元温度と低温活性間に相関が認められた。
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