酸化ジルコニウム系固体酸触媒の特異な強酸性発現機構を解明すること,高性能化を達成することを目的とし,酸化ジルコニウムの結晶相に着目した研究を遂行した.2,3,13属金属イオン添加酸化ジルコニウムを担体としたところ,金属イオン半径がジルコニウムイオンと置換可能なサイズであると強酸触媒特性が発現した.添加金属イオン量にも最適値が存在した.強酸性を必要とするアルキル化反応活性に活性を示すためには酸化ジルコニウム担体が正方晶系であること,タングステンと添加元素が複合酸化物を形成しない条件を選ぶことが重要であることが見出された.
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