平成26年度は、ニホンカブトムシTrypoxylus dichotomus表皮の構造の理解とその形成に関わるタンパク質の同定を目的とした。 -表皮構造の解析:走査型電子顕微鏡を用いた解析により、表皮の強度に関わる微細構造を明らかにした。また、ナノインデンターにより各部位の強度を明らかにした。 -表皮タンパク質の同定:質量分析計を用いて、表皮に存在するタンパク質の網羅的な解析を行い、表皮形成に関わるタンパク質を抽出した。 -硬化過程に関わるタンパク質の同定:硬化前と硬化後の上翅の表皮に含まれるタンパク質プロファイルの比較解析を行い、表皮の硬化過程に伴って発現量が増減するタンパク質を同定した。
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