曲げた光ファイバを用いた光センシング手法の開発を目的に、基本性能評価とバイオケミカルセンサとしての応用および分光センサ開発への挑戦を行った。糖‐塩水溶液を用いた試験の結果、分光計測で重要なランバートベールの法則に準じた情報取得ができていることがわかった。つぎに、経時的な反応を伴う複雑系かつ希薄糖‐塩混合系である植物細胞培養系について、実用的な測定が可能なセンサ回路を作成したところ、バイオケミカルセンサとしての性能も担保できることがわかった。最後に、色素溶液を用いて分光スペクトル情報の取得可能性も示された。提案する曲げた光ファイバを用いる光センシング手法の応用可能性が示された。
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