研究課題
ヒトiPS細胞を用いた再生医療や創薬などの産業的利用のためには,未分化維持培養や分化誘導方法としての培養環境の改良や評価手法の確立が不可欠である.そこで本研究では「ヒトiPS細胞遊走性の制御に基づく内在的分化指向性の誘導」を目指した.特に,細胞組織工学における基盤技術として,二次元ヒトiPS細胞培養における細胞の初期運命決定の仕組み(未分化と脱未分化を制御する機構)やどのような機構によって細胞の分化方向性(外胚葉,中胚葉,内胚葉)を制御するのかを解明を行った.さらに,それらの生物的現象を用いて,未分化状態と多分化能の制御のための培養プロセスの設計への応用を示した.
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Biomaterials
巻: Vol.35, No.22 ページ: 5670-5678
10.1016/j.biomaterials.2014.03.085