本年度の研究実績は以下にまとめられる 1)低アスペクト比容器における高密度プラズマ源の改良:昨年度に高密度プラズマの生成に成功したが,生成プラズマの安定度に問題があった.これは低アスペクト比,カスプ磁場という特定な生成環境が影響している.このため,磁場保持具およびヘリコン波用アンテナの改良を行い,安定して再現性のあるプラズマ生成が可能とした. 2)パルスフォーミングネットワークの改良:加速用高周波電源前の予備試験のためのパルスフォーミングネットワークの改良を行った.ギャップスイッチを用いた系から半導体スイッチに切り替えることにより,キャパシタの破壊を防ぎ継続的な実験を可能とした. 3)プラズマ誘導加速のモデル化:加速に適切な電源を選定するために,プラズマ誘導加速のモデル化を実施した.プローブ測定結果に基づきプラズマ抵抗を推定し,総合的なインピーダンスを算出した.このインピーダンスに対してマッチングが可能となる領域で高周波電源の選定/購入を実施した.
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