禁則遷移OI636nmを用いて酸素原子数密度を測定するために高感度レーザー吸収分光法を開発した。まず、禁則遷移での吸収が可能かを集積共振器出力分光法(ICOS)による高感度化により確かめた。その結果、従来のレーザー吸収分光法に比べ感度を822倍に増幅することで酸素原子数密度の測定に成功し、その測定下限は1.2x1021m3であった。次に波長変調法(WMS)を組み合わせることでさらなる高感度化を試みた。その結果、測定条件を最適化することでWM-ICOSの感度はICOSよりさらに26倍向上した。この結果、本システムは吸収長10mm、酸素原子分圧250Pa以上での測定が可能となることがわかった。
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