本研究の目的は、マイクロ波帯の電磁波を用いたワイヤレス給電により、無燃料かつ長時間の飛行が可能となる火星飛行探査システムを地上実験により確立することである。目的達成のために、電力制御付フェーズドアレー送電システムの構築、探査機方向推定による送電ビーム制御システムの構築、ワイヤレス給電のみで飛行する摸擬飛行探査機の開発の各課題について取り組んだ。システム要求を満たす送電システムの構築に成功し、レクテナ(受電アンテナ+整流回路)から再放射される2次高調波をパイロット信号として利用した到来方向推定方法の開発、レクテナを搭載した模型飛行機の開発を実現した。
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