本研究では、船底付着生物除去のための新しい基盤技術の確立のため、低コストで水中に強い圧力波(衝撃波)を連続生成する方法について検討された。高圧ガス駆動の無隔膜衝撃波生成装置を用いてゴム膜やシリコーンチューブを水面に衝突させることで、水中衝撃波の発生が確認された。この結果は、水中衝撃波の低コスト生成の実現可能性を示唆すると考えられたが、十分な強さの圧力を得ることができなかった。一方、ノズルから噴射させた高圧水流で生成された微小気泡群の自己崩壊現象により、断続的に水中衝撃波の発生が確認された。衝撃波が連続的に自然発生するため、効率的な衝撃波生成が可能で、船底付着生物除去等への応用可能性を得た。
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