幅広い塩分濃度で増殖でき,かつアンモニア態窒素に対する耐性を有する藻類株を見いだし,藻類培養への消化液の利用性可能性を評価した.藍藻類A株と緑藻類C株の最大増殖量と脂質生産量は塩分による影響を受けなかった.さらに窒素源をNH4Clとした改変f/2培地を用いて両株のアンモニア耐性を評価した結果,両株ともアンモニア態窒素濃度0.9~57.6 mMで増殖できた.下水二次処理水や海水で希釈した消化液において,A株及びC株は増殖し,脂質を生産した.しかしながら,消化液にはA株及びC株の増殖を低下させる因子が含まれた.消化液の希釈液としては下水二次処理水の方が好適であった
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