研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、超放射を利用することにより、サブナノ秒の減衰時定数を持ちながら、なおかつ高効率な発光を示すシンチレータ材料の開発を目指した。具体的には、既に光励起にて超放射が観測されているテトラセンを用い、その単結晶を育成してシンチレータとした。短パルス電子線励起によるシンチレーション時間プロファイル測定の結果、テトラセン結晶のシンチレーションの減衰時定数は数ナノ秒であり、サブナノ秒という目標は達成されなかったものの、非常に高速な応答の達成に成功した。
放射線物理化学