研究課題
平成26年度は、平成25年度までの検討を踏まえて、ナノインデンテーション法を用いた硬さによらない照射硬化評価法として、鉄鋼材料やタングステン材料を対象とするマイクロピラー圧縮試験を実施し、強度特性のサイズ依存性について、ナノインデンテーション硬さにおけるサイズ依存性と比較して検討し、イオン照射材への適用性を調べた。結果として、マイクロピラー試験によって強度特性を直接的に評価することが可能であるとともに、微小領域における加工硬化特性を調べることが可能であることを示した。更に、ナノインデンテーション硬さ試験法についても、パイルアップを補正可能な新しい評価手法を提案した。これらの成果は原子力学会年会の材料部会セッション等で発表した。また、ナノインデンテーション法による原子力材料の強度特性に関する解説論文[1]を出版した。[1]笠田竜太、「原子炉・核融合炉材料の照射硬化評価のための硬さ試験とナノインデンテーション」、材料試験技術、Vol.60、No.1、2015年1月.
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)
材料試験技術
巻: 60 ページ: 18-26
Journal of Nuclear Materials
巻: 455 ページ: 440-444
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