本研究は、光合成により自らエネルギーを生み出し究極の持続的エコ動力源となりえる運動微生物と、損失の少ない機械装置を組合わせて、高効率で実用トルクを有し、使用しやすい微小モータの研究開発を目指したものである。その結果、光合成運動微生物はボルボックスを用い、直径約60mm深さ約15mmの円筒容器水中内で微生物群体をLED光により制御することで、エポキシ樹脂製4枚フィン回転子を連続的に回転させることに成功した。最高回転数は約2[rph]、トルクは約70[pNm]であった。この原動機を有効に使用するための遊星歯車装置を設計し、3Dプリンタを用いて試作した。この起動トルク測定で時間切れとなった。
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