空気水蒸気から水素を吸蔵する金属・セラミックス複合水素貯蔵材料(Pt/Li2ZrO3/Ptの真空マイクロ波加熱による水素ガスが測定された。常温の空気水蒸気暴露により飽和吸蔵された約1gの試料が、容積1.3リットルの真空ガラス容器内で、1kW電子レンジにより、3回急速加熱された。1回目の加熱直後、放出水素の放電によるピンク色の発光が観測された。2回目も同様で、3回目の加熱では、放電の発光色は、ピンクから、赤褐色、オレンジに変化した。 放出水素ガスの総量は0.66 m%(8.6cc)であった。この結果は、水素ガス/試料の体積比が約30であることと同時に、高圧水素ガスの精製の可能性を示している。
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