14種類のセリン・スレオニンリン酸化酵素からなるAMPKファミリーは、神経細胞の極性形成を制御していることが明らかになりつつある。本研究では、1)サブファミリーメンバーであるMARK4およびAMPK1が生化学的に神経終末のシナプス小胞およびアクティブゾーンに局在すること、2)CASTのリン酸化が神経伝達物質の放出に関与していること、3)SAD-A/Bが細胞死を制御している可能性を示唆するデータが得られた。これにより、AMPKファミリーが神経終末のアクティブゾーンにおいても機能して、細胞極性のみならず、シナプスからの神経伝達物質の放出を制御していることが明らかとなってきた。
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