本研究では申請者が新たに細胞接着活性を持つ分子として見出した電位依存性カリウムチャネル、KCNXのシナプス形成における役割を明らかにすることを目的として、GFP-KCNXノックインマウスを作成し、抗GFP抗体による免疫染色を行い、外来性のKCNXの局在を検討したところ、海馬CA3領域透明層に発現することを確認した。また、KCNXの機能を解明するために、KCNX結合蛋白質を探索し、微小管関連タンパク質CLIP115とエンドサイトーシス関連タンパク質Dynaminを同定した。これらのことから、KCNXはイオンチャネルとして機能するのみならず細胞骨格や小胞輸送にも関与することが示唆された。
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