本研究では、ラットの被毛パターン変異であるhoooded変異とDownunder変異を対象に、メラノサイトの挙動から反応拡散モデル方程式を導出することを最終的な目的とした。まず、個体レベルでメラノサイトモニターできるDct-LacZトランスジェニックラットを作出した。また、Du変異をラット第3染色体の約1Mbに限局し、Zeb2遺伝子を有力な候補遺伝子として挙げた。本研究の成果により、hooded胚とDownunder胚におけるメラノサイトの発生をモニターする実験ツールが整備できた。今後は、hooded/Downunderモデル系から新たな反応拡散モデル方程式が導出されることが期待される。
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