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2013 年度 実施状況報告書

マウス人工染色体を用いた新規モデル動物作製システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25640049
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関鳥取大学

研究代表者

押村 光雄  鳥取大学, 染色体工学研究センター, 教授 (20111619)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード染色体工学 / 人工染色体 / モデル動物
研究概要

従来技術によるモデル動物作製は、予期しない遺伝子発現制御、系統維持の問題から多大な労力が費やされてきた。これら課題を解決するために、本研究では簡便化を可能とする新規モデル動物作製システム開発を目的として、マウス個体において極めて安定なマウス天然染色体由来マウス人工染色体(MAC)ベクターを用い、ヒトゲノムの導入および対応遺伝子の翻訳除去を同時に行い、簡便なヒト型モデルマウス作製を目指す。
本年は以下のステップで研究を進めた。
1. 複数遺伝子搭載可能MACベクターの構築(MI-MACベクターと呼ぶ): MAC ベクターへの各種遺伝子搭載はCHO細胞内において行った。MACベクター上のloxPサイトに複数遺伝子搭載用プラットフォームを導入した。
2. MI-MACの動作確認:上記MI-MACベクター上の複数遺伝子搭載部位が正確に機能するかを確認するために、遺伝子の搭載されていない空ベクターを各種サイトへ導入することで、各サイトが機能することを確認した。また、DNAの確認はPCR法により行い、MAC上へのみの遺伝子搭載の確認はFISH解析により行った。
3. マウス・ラットPxrを共通してノックダウンするshRNAの選別: 培養細胞を用いた遺伝子導入実験により、マウスおよびラットPxrを共通にノックダウンするshRNAを5つ選別した。ヒト繊維肉腫(HT1080)細胞株にshRNA の標的であるマウスおよびラットPxr遺伝子発現ベクターを候補のshRNA 発現ベクターとリポフェクションにより共導入し、ノックダウンの効率をリアルタイムPCRで検証した結果、2つの候補shRNAを選別した。一方、ヒトPXR発現ベクターと候補shRNA発現ベクターの共導入も実施し、ヒトPXR遺伝子発現に影響がないことも確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画にかかげたステップを実行し、目的のMAC導入細胞とshRNAを獲得できたことから、順調に進展したといえる。

今後の研究の推進方策

今後はMI-MAC上にBAC由来のPXRゲノムと選別したshRNAを搭載する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Highly stable maintenance of a mouse artificial chromosome in human cells and mice.2013

    • 著者名/発表者名
      Kazuki K, Takehara S, Uno N, Imaoka N, Abe S, Takiguchi M, Hiramatsu K, Oshimura M, Kazuki Y.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun.

      巻: 442 ページ: 44-50

    • DOI

      doi: 10.1016/j.bbrc.2013.10.171.

    • 査読あり
  • [学会発表] New Vectors for Gene Delivery: Human and Mouse Artificial Chromosomes2013

    • 著者名/発表者名
      Oshimura M.
    • 学会等名
      117th OMICS Group conference
    • 発表場所
      USA
    • 年月日
      20130812-20130813
    • 招待講演
  • [図書] In vitro毒性・動態評価の最前線、小島肇夫 監修2013

    • 著者名/発表者名
      香月康宏、押村光雄
    • 総ページ数
      204
    • 出版者
      シーエムシー出版

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公開日: 2015-05-28  

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