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2014 年度 実績報告書

異種間キメラによる新たな幹細胞の多分化能評価システムと実験モデルの創成

研究課題

研究課題/領域番号 25640056
研究機関独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

原口 清輝  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産草地研究所家畜育種繁殖研究領域, 主任研究員 (10324576)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード異種間キメラ / テラトーマ / ニワトリ / ブタ / マウス / ES細胞
研究実績の概要

ブタは家畜であるのみならず、移植・再生医療の研究分野では欠くことの出来ない実験動物に位置づけられている。本研究は、申請者らが樹立したマウスES細胞、ブタES様細胞を用い、ニワトリ胚およびマウス胚を宿主とした異種間キメラ胚を作製し、異種間キメラを利用した幹細胞の多分化能評価システムの開発と、新たな実験モデルの創成を目指す。H26年度は以下を行った。
ブタ-マウスキメラ胚:EGFP発現ブタES様細胞(pES-EGFP)をマウス胚盤胞期胚にインジェクション(1-20細胞)し、胚移植を行った。発生後期では死滅、発生遅延が頻発するため7日相当胚でのキメラ解析を行った。7日胚の生存率は28%、そのうち蛍光発現率は25%であった。しかし、胚組織にpES-EGFPは確認されず、胚体外組織に数個のpES-EGFPが確認されたのみであった。
ブタ-ニワトリキメラ胚: pES-EGFPを放卵直後のニワトリ胚盤葉にインジェクション(4,000細胞)し、培養を行った。3日胚の生存率は44.8%、胚組織での蛍光発現率は30.8%であったが、キメラを構成するpES-EGFP細胞数が少なく、免疫染色によるキメラ解析には進まなかった。
マウス-ニワトリキメラ胚:マウス胚およびニワトリ胚の発生に対してpES-EGFPの増殖速度が遅いことがネックになっていると考えられた。そこで、EGFP発現マウスES細胞(mES-EGFP)とニワトリ胚における異種間キメラ作製について検討した。7,500細胞を同様にインジェクションしたとき、3日胚と8日胚の生存率はそれぞれ100%と36%、胚組織における蛍光発現率はそれぞれ68%と30%であった。mES-EGFPは特に頭部、頚部、心臓に存在した。さらに、mES-EGFPはニワトリ胚で効率よくテラトーマを形成することが明らかになった。現在、論文化に向けて解析を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 異種間キメラによる幹細胞の多能性評価2015

    • 著者名/発表者名
      原口清輝、松原悠子、細江実佐
    • 学会等名
      第62回日本実験動物学会総会
    • 発表場所
      京都テルサ(京都府民総合交流プラザ)(京都市)
    • 年月日
      2015-05-28 – 2015-05-30
  • [学会発表] ニワトリ胚を用いたマウスES細胞の多能性評価2015

    • 著者名/発表者名
      松原悠子、細江実佐、原口清輝
    • 学会等名
      日本畜産学会第119会大会
    • 発表場所
      宇都宮大学 峰キャンパス(宇都宮市)
    • 年月日
      2015-03-28 – 2015-03-30

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公開日: 2016-06-01  

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