低免疫原性ストレプトアビジンLISA314をベースにモノマー化を試みた。変更箇所はLISA314のテトラマー界面、ダイマー界面における疎水性のアミノ酸をThrもしくはSerの水溶性のアミノ酸に置換した。また、120TrpをGlyに置換した。これらの変異を導入した遺伝子(Hisタグ付き)を人工的に合成し、大腸菌で発現精製してLISA314モノマーを獲得した。ビオチンとの結合力をビアコアを用いて測定したところ、結合力が無くなっていた。 この原因を探るために、モノマー状態での分子動力学計算を行った。塩橋を形成している2アミノ酸間の相互作用が、ビオチン結合に重要であるとの結果を得た。
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