研究課題
・ 標的因子からERCC1-XPF分解に至る経路の解明:昨年度作製したERCC1-EGFP安定発現細胞株を用いて、NERiKU001処理後にERCC1がポリユビキチン化されることを検出し、この反応を利用してE3リガーゼとユビキチン化部位の同定を進めている。・ シスプラチン増感作用の検討:(インビトロ試験)初年度に引き続き、シスプラチン増感作用を検討し、卵巣癌由来A2780細胞や子宮頸癌由来HeLa細胞でもNERiKU001による増感作用が認められた。また、シスプラチン以外のDNA傷害性抗癌剤との併用も検討し、新規の白金化合物で高い増感作用を観察した。一方、他のDNA損傷応答系で働く因子の阻害剤との併用試験も行い、上記の癌細胞においてPARP1/2阻害剤olaparibの細胞毒性を顕著に増強することがわかった。(インビボ試験)マウス肺癌由来LLC細胞をC57BL/6マウスに移植するインビボ試験において、シスプラチンとNERiKU001との併用効果を検討したところ、シスプラチン単独処理に比べて有意に高い抗腫瘍作用を示す結果が得られた。
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