研究課題
挑戦的萌芽研究
無菌マウスにヒト唾液細菌叢を投与作成したノトバイオートマウスの経時糞便細菌叢の16S rRNA遺伝子とメタゲノム解析、及び同マウスの大腸粘膜固有層の炎症性T細胞のフローサイトメトリー解析を行った。その結果、20~30菌種がマウス腸内で常在性を持ち、元の唾液細菌叢に比べてこれら細菌種は豊富な炭水化物代謝関連遺伝子と少ない酸化ストレス耐性関連遺伝子を有していた。また、いくつかのマウスでは炎症性T細胞の蓄積が観察され、その誘導と有意に関連する細菌種を特定した。これらの結果から、ヒト唾液には腸内常在性をもつ細菌種が存在し、そのいくつかは宿主の炎症応答を誘起する作用をもつことが示唆された。
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DNA Res
巻: 21 ページ: 15-25
10.1093/dnares/dst037