研究実績の概要 |
平成25年度に作製した結晶固定化装置を実際の結晶に適用して,結晶の安定性確認とリガンドソーキング実験を行った.汎用性を高めるためには,できるだけ多くの蛋白質結晶を使って検討する必要があるが,標準試料として結晶化条件が確立しているニワトリ卵白リゾチーム,ウシ膵臓トリプシンを利用し,さらに本研究室において過去に構造解析したCesZ, GatCABを使用した.すべての結晶について,SPring-8あるいはPhoton Factoryで回折データを収集して構造解析を行い,ゲル固定によるダメージが無い事を確認した.さらにニワトリ卵白リゾチーム,ウシ膵臓トリプシンについては,既知阻害剤がソーキングできることを確認した.その実験結果をまとめて論文として発表し,またSPring-8に技術提供した.
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