本研究の目的は、標的蛋白化学的切除試薬の開発と臨床応用であった。理由は、化学的に温和な反応条件で迅速に蛋白破壊可能な試薬が、疾患治療および病因究明に必要なためである。方法と原理:開発試薬の蛋白過酸化イソインドールは、蛋白をo-phthalaldehydeとチオール化合物でイソインドールへ変換し、続いて過酸化水素で過酸化して作成した。結果:蛋白過酸化イソインドール形成は、蛍光画像撮影で証明した。蛋白過酸化イソインドールの酸化で発光が生じた。発光後、その蛍光画像は消失した(蛋白破壊の証明)。血清蛋白分画のバンド蛋白も、切除できた。結論:本試薬により、蛋白破壊が同時発光モニターしながら可能となった。
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