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2014 年度 実績報告書

マウス内非侵襲1分子観察

研究課題

研究課題/領域番号 25650047
研究機関東京大学

研究代表者

樋口 秀男  東京大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (90165093)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード非侵襲 / in vivo / イメージング / マウス
研究実績の概要

今年度はGFPを用いても高感度でイメージングできることを確認するため,がん組織形成率データの信頼性を向上させるために検体数を増やし再検討を行った.KPL4-EB1-GFP, U87MG, MDA-MB-231 (WT), MDA-MB-231-GFP-tubulin の4株の他にMDA-MB-231-EB1-GFPを加え、計5株における接種細胞数の検討を行った.その結果,ある一定以上の接種細胞数があれば高確率(100%)でゼノグラフトモデルが作製できるという結果が得られ,データの信頼性を確認すことができた.
また,蛍光ナノ粒子(量子ドット)を用いて単一粒子の非侵襲イメージングを行ったが,単一粒子では観察することができないが,多粒子であれば,観察が可能であることが明らかとなった.ナノ粒子の蛍光を元に細胞の輪郭を同定できた.さらに,GFP発現細胞MDA-MB-231-GFP-tubulin細胞を用い,耳介内にがん組織作製し,スピンディスクタイプの共焦点顕微鏡により非侵襲下で観察した.装置をGFPを高感度観察するために,いくつかの改良を行った.まず,レーザーパワーを上げ,かつ照射領域を絞ることで,GFPであっても高感度で観察することが可能となった.背景光を減ずるためにより狭いバンドパスフィルターを用いた.細胞分裂直後と思われるGFP発現細胞を捉えることに成功した.さらにGFP発現がん組織全域(約2mm×約2mm×0.15mm)の3次元像を非侵襲にて捉えることにも成功した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] ano-scale measurement of biomolecules by optical microscopy and semiconductor nanoparticles2014

    • 著者名/発表者名
      Ichimura T., T. Jin, H. Fujita, H. Higuchi and T.M. Watanabe
    • 雑誌名

      Frontiers in Physiology

      巻: 237 ページ: 1-13

    • DOI

      10.3389/fphys.2014.00273

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Noninvasive in vivo imaging of neutrophil and tumor in mouse auricles2014

    • 著者名/発表者名
      Hideo Higuchi, Kenji Kikushima and Sayaka Kita
    • 学会等名
      8th Internal Symposium on Nanomedicine
    • 発表場所
      愛媛県 松山市
    • 年月日
      2014-12-07 – 2014-12-08
    • 招待講演
  • [学会発表] 蛍光量子ドットを用いた細胞内高速小胞輸送機構の解明2014

    • 著者名/発表者名
      菊島健児、樋口秀男
    • 学会等名
      日本生物物理学会年会,
    • 発表場所
      北海道 札幌市
    • 年月日
      2014-09-25 – 2014-09-27
  • [学会発表] 蛍光量子ドットを用いた細胞内高速小胞輸送機構の解明2014

    • 著者名/発表者名
      菊島健児、樋口秀男
    • 学会等名
      ナノ学会
    • 発表場所
      京都府 京都
    • 年月日
      2014-05-22 – 2014-05-24

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公開日: 2016-06-01  

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