新しいCa2+測定技術の開発を目的とした。初年度に合成した化合物を用いてプローブを準備した。プローブに最適となる顕微鏡系を新規に準備した。HeLa細胞を刺激した際に生じる細胞内Ca2+濃度変化がどのように計測されるかについて、顕微鏡下で評価した。しかし蛍光強度が低く、広くパラメータをふった条件を検討するのにあわせ、顕微鏡系を再検討したが、十分なシグナル・ノイズ比を得られないことが次年度に明らかとなった。そこで、得られた知見を活用し、別のプローブに移行した。またこれと並行して、プローブを細胞内小器官へ選択的に集積させる仕組みを導入した。
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