研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究においては、フォワードケミカルジェネティクス的精製法を確立し、各種初代培養細胞から内在性ASK1複合体を精製することを目的としてい る。アミノ酸置換を施すことによりATPアナログが結合可能となったASK1(as-ASK1)がノックインされたマウスより得たサンプルを用いて、 化合物プルダウン法を行うことによって、より生理的な環境下でのASK1結合因子が同定されることが期待される。現時点で、この手法を用いたプルダウン法の系の大枠を構築することに成功しており、ある種の細胞においては高効率での精製が可能であることが示さ れた。今後は、MASS解析を用いて結合分子を同定することにより、ASK1の新たな生理機能の解明に繋げたいと考えている。
2: おおむね順調に進展している
研究初年度においては、プルダウン法に用いる担体に結合可能で、且つASK1との結合能が低下しないATPアナログ改変体を得ることが大きな目標 であった。あらゆる検討を行った結果、上記に該当する化合物を得ることに成功し、その化合物を用いたプルダウン解析の系構築に着手することができた。さらにある種の細胞においては、内在性ASK1複合体を精製することに成功しており、今後の解析が期待される。
現在までにATPアナログ改変体を用いたプルダウン系の大枠が出来上がっているため、今後は結合分子同定へと積極的に進んでいきたい。また、この精製系をあらゆる細胞種を用いて検討し、極力多くの情報を得ることができるよう努めていく所存である。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 10件) 学会発表 (3件)
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