研究成果の概要 |
膜タンパク質間相互作用部位を可視化する方法として、蛍光共鳴エネルギー移動法、蛍光タンパク質再構成法などがあるが、空間分解能は低い。本研究では急速凍結・凍結割断レプリカ標識法を基盤とする方法を構想した。原理は、1) 膜タンパク質A, Bの細胞質側ドメインに、それぞれビオチン化酵素BirAと基質ペプチドAcPを融合させ、2) 凍結割断レプリカ上でビオチン付加反応を起こさせ、3) 共有結合したビオチンを標識して、電子顕微鏡観察するというものである。種々の条件を検討したが、ビオチン化の検出効率が低く、満足な結果を得るに至らなかった。当初の目的を達成するためにはさらに異なる条件の検討が必要と考えられた。
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