細胞は数千~数万種類のタンパク質を発現している。それらの中は、特定の細胞内小器官に分布したり、あるいは、独特の局在パターンを示すものが多い。また、一見、細胞内に均一に広がっているように見えるタンパク質も、その分布には「ムラ」がある場合も多い。本研究では、そのような細胞内のタンパク質の分布の偏りを網羅的に調べ、新規の細胞内区画やタンパク質複合体を見つけ出す手法の開発を目指す。すなわち、共局在オーム解析であり、ひとつのタンパク質を緑色蛍光タンパク質で、他のタンパク質を赤色蛍光タンパク質で標識し、蛍光顕微鏡にて共局在を調べるという解析を網羅的に行うための技術的基盤を確立したい。
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