分泌タンパク質は、小胞体で合成されて小胞体シャペロンによって立体構造形成をした後、ゴルジ体で糖鎖修飾などの翻訳後修飾を受けて、最終目的地へと輸送されていく。小胞体ストレス応答とゴルジ体ストレス応答は、細胞の需要に応じて小胞体とゴルジ体の機能を強化する機構である。本研究課題では、小胞体ストレス応答やゴルジ体ストレス応答の主要な制御因子であるpATF6(P)とpXBP1(U)、TFE3の立体構造を解析することによって、ヒトの小胞体ストレス応答とゴルジ体ストレス応答の分子機構を明らかにするものである。解析の結果、pXBP1(U)については、結晶構造解析に充分な量のタンパク質を調製することができた。
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