FMRFアミドおよびFaRPs(FMRFアミド関連ペプチド)は心臓調節、筋調節、痛覚、学習、接触など、多岐にわたる神経活動に関わっている神経ペプチドである。我々は線虫C.elegansを用いた遺伝学的スクリーニングによって、線虫FaRPをコードするflp-10遺伝子の欠損変異体の単離に成功し、それが生殖巣の形成異常を示すことを見出した。本研究ではFLP-10ペプチドのプロセッシング後の一部であるCペプチドがF1-F0 ATP合成酵素のαサブユニットを介して器官に働きかけることで、正しい器官の形成を制御していることを明らかにした。器官の形成における神経ペプチドの新たな機能を提案する。
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