本研究では、クロロソームと呼ばれる緑色光合成細菌の光捕集色素タンパク質複合体の機能を改変することで、クロロソーム内部に脂質やカロテノイドといった有用物質を蓄積することのできる、細菌型「リピッドボディー」を創出し、今まで困難であった細菌によるバイオ燃料産生への道筋をつけることを目指した。近年開発された緑色光合成細菌用過剰発現ベクターを用い、プラスミド上で植物(シロイヌナズナ)由来のDGAT遺伝子をクローニングした。このプラスミドを緑色光合成細菌Chlorobaculum tepidumに導入することに成功した。
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