単一の植物個体から得られた花粉一粒ずつのDNAを材料として、迅速に高密度連鎖地図を構築する方法の技術開発を行った。まずその基礎となる手法として、次世代シーケンサーによって通常のゲノムDNA試料からゲノム網羅的に一塩基多型(SNP)マーカーを得る新手法を開発した。この手法を花粉DNAの解析に応用し、1個体のユリ科植物から得られた花粉を材料としてSNPの検出を行った。その遺伝分離を解析した結果、期待分離比どおりに検出された226座のSNPマーカーが得られ、新手法による連鎖地図の構築が可能であることが確かめられた。
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