成虫になると発光しないオバボタル(Lucidina biplagiata)とノハラボタル(Pyropyga sp.)を用いて、尾端に光受容能があるかどうかを調べていたが、長波長オプシンと紫外線オプシンの発現は共に検出することはできなかった。おそらく遺伝子発現量が極めて低いか、ある特定の時期にしか発現しないため検出できなかった可能性がある。 とくに、ノハラボタルに関しては、大雨のため生息地が浸水破壊され、予測外にサンプル入手が難しくなってしまったため十分に研究を進めることができなかった。 しかし、ヘイケボタルを用いた網羅的解析により、思いがけず光受容と関係がありそうなオプシン関連遺伝子が発光器で特異的に発現している可能性が得られた。
|