研究課題
平成25年度に、ヨザルに特有の大規模反復配列であるOwlRepに関して種々の解析を行い、論文として発表していた (DNA Research 2014)。主な結果は、内部に複雑な構造をもつこと、アクロセントリック染色体の短碗の主要成分であること、染色体から染色体に伝播して広がったと推察されることである。平成26年度は、マーモセットのアルファサテライトDNAを対象とした。アルファサテライトDNAは、霊長類のセントロメア反復配列の主要DNA成分である。マーモセットのアルファサテライトDNAは、反復単位間の塩基配列の類似度が高い。霊長類全般で70-90%であるのに対して、99%以上の値を示す。これは、アルファサテライトDNAが最近急速な増幅を遂げたことを意味する。類似度が高いこと、および内部に高次構造がみられることを論文にまとめて、受理に至っている(Scientific Reports 2015予定)。また、プラスミドをベクターとするクローンを維持した場合に崩壊が起こりやすいことも、新たな発見となった。これに付随して、崩壊を避けてクローンとして維持する方法を開発し、論文として発表した (Genetice Research 2014)。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)
Scientific Reports
巻: 未定 ページ: 未定
Genetics Research
巻: 96 ページ: e13
http://dx.doi.org/10.1017/S0016672314000172
PLOS ONE
巻: 9 ページ: e109151
10.1371/journal.pone.0109151