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2014 年度 実績報告書

ヒトを含む類人猿の性的二型とその多様性を制御する分子機構の解明に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 25650154
研究機関北里大学

研究代表者

太田 博樹  北里大学, 医学部, 准教授 (40401228)

研究分担者 古市 剛史  京都大学, 霊長類研究所, 教授 (20212194)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードフィールド試料 / 性皮腫張 / 性周期 / 性ホルモン / ニホンザル / ヒト / 遺伝子発現 / PER2遺伝子
研究実績の概要

【背景】人類はヒト(Homo sapiens)へ進化する過程で性差(=性的二型)が小さくなった。すなわち、Gorilla属は単雄で性的二型が大きい。一方、Pan属では乱婚で性的二型は小さい。排卵と発情を切り離しているという点でヒトはPan属タイプである。これはヒト化/ hominizationのプロセスで採られた一つの生殖戦略と考えられるが、霊長類においては性的二型が分子レベルでどのようにコントロールされているか殆んど不明である。【目的】本研究は、ヒトを含む霊長類の生殖戦略に関する生態学知見を、性ホルモンに関する生理学データと、特にステロイドの代謝酵素であるCYP遺伝子ファミリーに着目し、霊長類の生殖戦略を制御する分子機構解明の手がかりをつかむことを目的とする。【方法】上記の目的を達成する第1歩として、性ホルモンの周期的変動に同調して発現量が変化する遺伝子のリストを作成する必要がある。そこで自然排卵のニホンザル2頭のestradiolとprogesteroneの血中濃度の経時的変動データから、排卵直前と直後のそれぞれのホルモン血中濃度のピークを示す日時を特定し、その日時に採取された血液試料からRNAを抽出・精製しRNAseqを行った。【結果】4検体でほとんど差が無い Read 数が得られた。現在、RNAseqの結果得られたRaw Dataを解析中である。この解析結果から、それぞれ発現量が変化している遺伝子のリストを作成する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Natural allelic variations of xenobiotic metabolizing enzymes affect sexual dimorphism in Oryzias latipes2014

    • 著者名/発表者名
      T. Katsumura, S. Oda, S Nakagome, T. Hanihara, H. Kataoka, H. Mitani, S. Kawamura, H. Oota
    • 雑誌名

      Proceedings of the Royal Society B: Biological Scieces

      巻: 281 ページ: ー

    • DOI

      10.1098/rspb.2014.2259

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 薬物代謝酵素の遺伝的多型がメダカの性的二型に与える影響とその進化的考察2014

    • 著者名/発表者名
      勝村啓史、尾田正二、三谷啓志、河村正二、太田博樹
    • 学会等名
      日本進化学会第16回大阪大会
    • 発表場所
      高槻現代劇場(大阪府高槻市)
    • 年月日
      2014-08-21 – 2014-08-24

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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