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2013 年度 実施状況報告書

微振動および刷毛刺激による副交感神経賦活が生体に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 25650161
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関神戸国際大学

研究代表者

中井 久純  神戸国際大学, リハビリテーション学部, 准教授 (40172259)

研究分担者 関 和俊  流通科学大学, サービス産業学部, 准教授 (30552210)
渡辺 一志  大阪市立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 教授 (50167160)
清水 ミシェル・アイズマン  甲南女子大学, 看護リハビリテ―ション学部, 教授 (60280195)
高田 洋吾  大阪市立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70295682)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード微振動刺激 / 自律神経活動 / 副交感神経活動 / 呼吸位相 / 皮膚感覚受容器 / 遠心性出力
研究概要

呼吸位相の呼息相に合わせて皮膚に刺激を加えることによって副交感神経活動をより賦活させることが報告されている。本研究では、微振動発生機による皮膚刺激(機械的刺激)を呼息相に同期させて加えた場合の生体応答について検討することを目的とした。呼息相への同期させた微振動刺激による身体の副交感神経活動の賦活化が、交感神経活動、循環調節機能などの遠心性出力の変化にどのような影響を及ぼすのか検討した。
手中指先を刺激部位とし、サーミスタにより、呼気および吸気の変動を導出し、吸気から呼気に切り替わる時点から呼気から吸気に切り替わる時点まで、手動にて刺激を加え、副交感神経活動を賦活化する。臥位・座位・立位の3種の姿勢において、十分な安静の後、プレ5分間、深呼吸を5回、ポスト5分間の生体応答を検討した。
今年度は、振動の周波数を200Hzとし、その生体応答について検討した。心電図、瞬時心拍数、皮膚血流量および筋内酸化ヘモグロビン濃度変化を測定した。3種の姿勢については十分な間隔をとりランダムに実施した。心電図のスペクトル解析により自律神経の変化を検討した。
立位時においてポストの瞬時心拍数がプレに比して増加を示した。また、LF(副交感神経)およびLF/HF(交感神経)が有意に増加し、他のパラメータに差異は認められなかった。皮膚への微振動刺激が心臓自律神経系調節に何らかの影響を及ぼしていることが推察された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

呼吸位相に同期させ微振動刺激を与える装置の開発に時間を要した。開発した刺激装置により、副交感神経活動を賦活させることができ、刺激に対する生体応答を検討したが、微小神経電図法による筋交感神経滑動の導出およびH波の測定が十分にできなかったため、刷毛刺激について検討することができなかった。

今後の研究の推進方策

今年度、自由に刺激周波数をコントロールできる刺激装置の開発ができ、平成26年度には、振動刺激の周波数の差異が身体の副交感神経活動の賦活化へどのような影響を及ぼしているのかを筋交感神経活動や心電図および皮膚血流による循環調節機能などの自律神経系遠心性出力およびH波による体性神経系出力の変化について検討できる。刷毛刺激についても同様のプロトコルで検討できる。微小神経電図法による交感神経活の導出が困難な場合には、他のパラメータを優先させて実施する。

次年度の研究費の使用計画

研究分担者によるH波の測定機器に不具合が生じ実験の遂行が滞ったため、担当研究分担者に配分した経費を次年度に繰り越して実施することとした。
今年度、皮膚への微振動刺激装置を開発し、呼息位相に同期させて身体の副交感神経活動を賦活化した場合の自律神経応答について検討した。次年度は、振動刺激の周波数の差異が身体の副交感神経活動の賦活化へどのような影響を及ぼしているのかを筋交感神経活動や心電図および皮膚血流による循環調節機能などの自律神経系遠心性出力に加えて、H波を指標として脊髄での興奮性に変化が生じるのか検討し、体性神経系への関与についても検討する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 皮膚への微振動刺激が自律神経応答に及ぼす影響について2013

    • 著者名/発表者名
      井上保、中井久純、清水ミシェルアイズマン、山下和彦、中條洋、西條一止、大島秀武、関和俊、弘原海剛、渡邊完児、渡辺一志
    • 学会等名
      第68回 日本体力医学会大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20130921-20130923

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公開日: 2015-05-28  

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