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2014 年度 実施状況報告書

植物発現組換えタンパク質の安定的蓄積に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25660010
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

松尾 幸毅  独立行政法人産業技術総合研究所, 生物プロセス研究部門, 主任研究員 (10358012)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード遺伝子組換え / プロテアーゼ / インヒビター / 組換えタンパク質
研究実績の概要

2014年度は、2013年度までに作成したプロテアーゼインヒビター発現用及び、有用タンパク質発現用Agrobacterium tumefaciens LBA4404株(アグロバクテリウム)を用いて、タンパク質の一過性生産試験を行った。本研究におけるモデル植物であるタバコの一種Nicotiana benthamianaの野生型植物体に対して、アグロインフィルトレーション法により実施した。プロテアーゼインヒビターと有用タンパク質について、複数の組み合わせにおいて一過性生産試験を実施し、ウエスタンブロッティング法により有用タンパク質の生産状況の解析を、RT-PCRにより有用タンパク質遺伝子由来mRNAの発現状況の解析を実施した。その結果、これまで植物において全く発現が認められなかった有用タンパク質の一部において、プロテアーゼインヒビターと共発現させることによって、植物体において発現が認められるようになった。
一方、2014年度は、これまでにクローニングしたプロテアーゼインヒビターとは別種のプロテアーゼインヒビター遺伝子を新たにクローニングした。クローニングした遺伝子は、シーケンスを解析した後に、植物発現用バイナリーベクターへ組み込んだ。作成したプロテアーゼインヒビター植物発現用バイナリ―ベクターを用いて、アグロバクテリウムの形質転換を実施した。作成した組換えアグロバクテリウムについて、PCRにより目的遺伝子が導入されていることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

有用タンパク質とプロテアーゼインヒビターの一過性発現の結果、これまで植物体において発現が認められなかった一部のタンパク質で、植物体内での発現が確認された。

今後の研究の推進方策

これまでに獲得した遺伝子組換え体を用いて、有用タンパク質の一過性生産試験を行い、野生型植物体との比較検討を行う。

次年度使用額が生じた理由

国内旅費として見込んでいたが、出張を取りやめたため。

次年度使用額の使用計画

27年度に、あらためて内国旅費として使用する予定である。

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公開日: 2016-05-27  

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