国内のアスパラガスにはウイルスが重複感染しており、収量低下との因果関係が示唆されている。安定したアスパラガス生産のためにウイルスフリー株の導入が必要であると考え、抗ウイルス効果があると期待されているアスコルビン酸および凍結保存処理を利用して、ウイルスが感染しているアスパラガス実生からのウイルス除去について検討した。どちらの処理においても、ウイルス除去効果が認められたが、除去率は感染ウイルスの種類や用いたアスパラガスの系統によって異なっていた。また、凍結処理によってウイルスが除去された実生では、生育促進効果が認められた。
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