種子繁殖型イチゴ品種の実用化には、種子発芽率の高さや安定性、発芽揃いが重要であるが、このようなイチゴの種子発芽特性に関する遺伝的な研究は進んでいない。本研究では、イチゴの種子発芽に関する遺伝要因の解明を目的として、自殖分離集団を用いた種子発芽諸形質の分離パターンの解析ならびにQTL(量的形質遺伝子座)解析を行った。その結果、イチゴの種子発芽形質は複数遺伝子座が関与する量的形質であること、またいくつかの種子発芽指標(2~5wk発芽率,発芽所要日数,GRI等)に共通して連鎖群7A上に有意なQTLが存在することが明らかとなった。
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