茶葉には、カテキン類であるエピガロカテキンガレート(epigallocatechin gallate; EGCG)が乾燥重量で5-8%含まれている。このように茶葉に大量にカテキン類が含まれている究極要因として、これらのカテキン類が茶樹の天敵である害虫に対する防御物質として機能している可能性がある。本研究では、「カテキン類が昆虫の天敵微生物に対する感受性を増大させる」という仮説を検証した。その結果、茶害虫であるチャノコカクモンハマキは、EGCG添加により顆粒病ウイルス(バキュロウイルス科)に対する感受性が増大することが明らかになった。
|