根粒菌とマメ科植物は、化学物質の交換により相互認識をすることが知られている。しかし、化学物質の交換だけでなく、根粒菌は土壌中が暗黒であることを利用して、光る根に集まってくるのではないかと仮説を立てた。この仮説を証明するために、1. 根粒菌は光に集まるか? 2. 根粒菌の増殖は光に影響を受けるか? 3. 根への補光により根粒着生がコントロールされるか?の課題に取り組んだ。本課題の成果は次の通りである。根粒菌に青、赤、遠赤色光を照射したところ、いずれの色でも根粒菌の運動性に有意差は見られなかった。一方で、根粒菌は遠赤色光照射により増殖が促進し、青色光照射により増殖が抑制ることを明らかにした。
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