出芽酵母においてタンパク質の生産性を向上させる高活性ターミネーターのうち上位5種類の特性を調べたところ、プロモーター、上流ORF、培地の炭素源、生育時期、親株を替えても、標準ターミネーターPGK1tの2倍以上の活性を有することが判明した。DIT1ターミネーター(DIT1t)は、上位5種類のターミネーターの中で最も高い活性を示し、代謝工学に用いるのに最も適していることを明らかにした。 続いて、DIT1tの上流ORFのタンパク質蓄積を活性化する特異的な分子機構が存在し、これにDIT1tの特定のcis配列、NAB6、PAP1が関与することを遺伝学的に明らかにした。
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