血液凝固ではフィブリンが血液凝固第13因子(以下FXIII)により重合を受けて完了する。FXIIIの体内分布をマウス切片で本酵素に対する高反応性の基質ペプチド配列(F11)による活性検出を試み、RNAと蛋白質の発現様式を明らかにした。ペプチドの有効活用法を検討し、F11ペプチドのフィブリンへの架橋阻害を試みた。有効濃度は低いものの競合阻害し、またペプチドを取り込んだフィブリンは、通常とは異なる架橋様式を示した。またメダカを用いた相当する遺伝子欠損個体の作製を、疾患モデル生物の確立のために試みた。
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