• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

新規遠隔位官能基化試薬とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 25660086
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関北海道大学

研究代表者

福士 幸治  北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (60218906)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード遠隔位官能基導入 / 9,10-Ethanoanthracene / 選択的ラジカル反応 / NMR解析 / ジアステレオマー分離 / 立体選択性 / 芳香族環 / キラル誘導体化試薬
研究概要

本年度は、9,10-ethanoanthraceneを基本骨格とし、C-H 結合に官能基を導入のための置換基を有するキラル誘導体化試薬のリード化合物の合成を目指して研究を進めた。試薬に導入する官能基としてカルボキシ基、ヒドロキシ基あるいはヒドロキシメチル基を選び、鎖状のエステルに対面する芳香族環として3,4-pyridinedicarboximide, 3-iodobenzoic acid, 3-pyridinecarboxylic acid, 3-iodophenylなどを検討した。例えば、cis-9,10-ethanoanthracene-11,12-diolから鎖状のカルボン酸エステルと3-iodobenzoic acidや 3-pyridinecarboxylic acidとのエステルの調製を目指しているが反応性が低く、条件検討の段階である。最終目的の試薬の構造は、cis -12-aryl-9,10-dihydro-11-methyl-9,10-ethanoanthracene-11-carboxylic acidである。現在、これまでと違う合成ルート;9,10-dihydro-9,10-ethenoanthracene-11-carboxylic acid 2,6-di-t-butylphenyl esterとaryllithiumとの反応生成物をさらにメチル化剤との反応、を検討中である。本課題の試薬は、芳香族環を増やすことで遠隔位への官能基導入、遠隔位のキラリティーのNMRにより解析、また、ジアステレオマー分離等で優れていると予想される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

最終生成物として得たエステルが脱離する。導入したbenzo[d]oxazoleの根元のメチンが中性条件でエピメリ化する。中間体が容易に平面性の複素環を形成するなど予想外の反応に遭遇している。この関連化合物の合成例が少なく、その意味で挑戦的な合成ターゲットである。

今後の研究の推進方策

まず、ラジカル反応にための誘導体の調製を済ませる。ラジカル生成には、熱(+ラジカル開始剤)、光などエネルギーを供給する方法と酸化還元反応を利用する方法がある。最新の報告も含め、代表的にラジカル反応条件を検討し、次いで最適化を進める。

次年度の研究費の使用計画

3月納品分支出。
同上。

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi