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2013 年度 実施状況報告書

タケの生存戦略の化学

研究課題

研究課題/領域番号 25660089
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関静岡大学

研究代表者

河岸 洋和  静岡大学, グリーン科学技術研究所, 教授 (70183283)

研究分担者 森田 明雄  静岡大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20324337)
一家 崇志  静岡大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (90580647)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードモウソウチク / 植物生長制御物質
研究概要

モウソウチク (Phyllostachys heterocycla) が竹藪近くの畑に侵入すると、栽培していた様々な野菜の生育に対して異常をきたした。また、竹林には他の植物や菌類が殆ど生育しない。これらの原因としてモウソウチクが他の植物に対する植物生長制御物質を産生すると考えられ、この物質の探索を目的とした。地下茎からの分泌液の採取は2013年3月に開始した。静岡大学農学部圃場内竹林の一角に図2のような実験装置を構築した。具体的には、タケノコの周りの土を除去し、ビニールシートで囲い、その中を水道水で充分に洗浄した川砂で置換した。ビニールシートの1カ所に穴をあけ、パイプを通し、地下茎からの分泌液をポリタンクで採取した。これらの分泌液を活性炭カラムクロマトや各種有機溶媒にて液-液分配することにより分画し、レタスに対する植物生長制御活性を指標に分画を進め、活性物質の単離を目指した。その結果、モウソウチク分泌液水層より活性物質の単離に成功した。現在、この化合物の構造を決定中である。
また、モウソウチク、ハチクおよびマダケの無菌培養系の構築も試み、カルスの誘導・増殖に成功した。これを液体培養系に移行し、培養ろ液を減圧濃縮後に各種有機溶媒で液-液分配した。これらのうち、ハチク培養ろ液酢酸エチル可溶部よりstigmast-5-en-3ol の単離に成功した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

活性物質の精製に成功している。

今後の研究の推進方策

計画通り,さらなる活性物質の精製,構造決定,活性評価,活性発現機構の解明を目指す。

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公開日: 2015-05-28  

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