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2013 年度 実施状況報告書

ヒト母乳由来の新しい神経分化制御因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 25660104
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関京都大学

研究代表者

大日向 耕作  京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (00361147)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードペプチド / 情動調節 / 母乳
研究概要

神経系における母子間の物質的な相互作用が存在する。これまで我々は、主要な牛乳タンパク質alphaS1カゼインに由来するペプチドTyr-Leu(YL)およびTyr-Leu-Gly(YLG)が強力な情動調節作用を示すことを見出した。ヒト母乳タンパク質からも同様の神経調節因子が生成すると予想されるが、母乳中にはalphaS1カゼインは含まれない。そこで本研究では、ヒト母乳由来の新しい神経調節因子を探索し、その生理的意義の解明を目指す。
ヒト母乳の主要なタンパク質ラクトフェリンを各種消化管酵素により消化しLC-MSを用いて神経調節ペプチド候補を分析した。その結果、消化管を想定した酵素条件、すなわち、ペプシン消化、次にパンクレアチン消化した際に、N末端側にYL配列を有する複数のペプチド断片が生成することを見出した。これらのペプチド断片を化学合成し、現在、各種行動試験により神経系に対する生理作用を評価中。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ヒト母乳の主要なタンパク質ラクトフェリンを各種消化管酵素により消化したところ、神経調節ペプチド候補を複数見出した。

今後の研究の推進方策

得られた母乳由来の神経調節ペプチド候補について、行動学的試験を実施し、それらの情動調節作用を検討する。

次年度の研究費の使用計画

本年度、主に情動調節ペプチド候補の探索を行い、次年度、同定したペプチドについて大量合成し、機能性を検討することにした。
新たに同定した情動調節ペプチド候補の機能性をマウス行動試験などで評価する。このため、物品費2,316,235円、旅費200,000円、人件費・謝金160,000円、その他200,000円の支出を予定している。

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公開日: 2015-05-28  

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