L-cellへの最終分化を決定する転写因子Pax6のレポータープラスミドをCaco-2細胞に導入し、376種類の天然化合物を試験したところ、36種類の化合物に活性上昇作用が認められ、さらにそのうちのEmodinはプログルカゴン遺伝子発現も強く高めた。高脂肪食摂取マウスに、0.1、0.3%のEmodinを摂取させたところ、耐糖能と小腸下部のプログルカゴン発現量を増加させる傾向を示したが、これらのマウスは軟便状態や若干の消化管炎症状態を引き起こしていた。Emodinは生活習慣病の改善に対する新たな選択肢の可能性を提案したが、高用量では安全性への配慮が必要なことも示された。
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