食品に含まれる機能性成分には疾患を予防する効果があることが報告されている。機能性成分の作用機序に関する研究は多く行われているが、摂取した機能性成分が体内の「どこ」に「どのような形」で存在しているのかを評価する手法は十分には確立されていない。機能性成分が体内のどこにどのような形で存在しているのかを明らかにすることは、食品が私たちの体に与える影響のメカニズムを理解するための重要な手がかりとなる。本研究では、質量分析イメージングという技術を利用して、摂取した食品中の機能性成分が体の「どこ」に「どのような形で」分布し、その場で「どのような影響を与えるのか」を明らかにした。
|