研究課題/領域番号 |
25660113
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
彦坂 幸毅 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (10272006)
|
研究分担者 |
日浦 勉 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (70250496)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 競争 / 群落光合成 / ゲーム理論 / 森林 |
研究実績の概要 |
昨年度に、ウラジロモミ林内の個体について、周囲個体を伐倒する前と後で受光量がどのように変化するか、という測定を行った。隣接個体の影響を定量化するにあたり、葉面積の垂直分布データが必要であるため、6本の樹木について層別に葉の採取を行った。サンプル量が膨大であるため、葉量の測定は昨年度では終わらず、今年度の多くの時間を葉量の測定に費やした。 葉量の測定を終え、受光量のデータと比較することにより、隣接個体の影響の定量化を試みた。想定していた数式をあてはめてみたところ、3反復のうち2反復では想定した式が当てはまり、隣接個体の影響を定量化することができた。ただし残りの1反復では想定した式が当てはまらず、式に変更が必要であることが明らかとなった。どのような変更が必要かの検討を行っている。 なお、隣接個体の影響を表す数値イータはおおよそ0.5の数字となり、これは予想通りであった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究作業自体は予定通り進んでいる。 想定した数式が当てはまらなかったことは残念であるが、式の変更により適用可能であると考えられる。
|
今後の研究の推進方策 |
数式を変更し、隣接個体の影響を定量化する。 結果を論文としてまとめ、投稿する。 残してある調査樹木について、直径成長の調査を行い、隣接個体の刈り取りが固体成長に与える影響を明らかにする。
|
次年度使用額が生じた理由 |
今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額である。
|
次年度使用額の使用計画 |
少額の消耗品に使用する。
|